Provided by: manpages-ja-dev_0.5.0.0.20221215+dfsg-1_all bug

名前

       strchr, strrchr, strchrnul - 文字列中の文字の位置を特定する

書式

       #include <string.h>

       char *strchr(const char *s, int c);

       char *strrchr(const char *s, int c);

       #define _GNU_SOURCE         /* feature_test_macros(7) 参照 */
       #include <string.h>

       char *strchrnul(const char *s, int c);

説明

       strchr()  関数は、文字列 s 中に最初に文字 c が現れた位置へのポインターを返す。

       strrchr()  関数は、文字列 s 中に最後に文字 c が現れた位置へのポインターを返す。

       strchrnul()  関数は strchr()  と同様だが、 cs 中に見つからなかった場合に、返り値として NULL でなく、s
       の末尾のヌルバイトへのポインターを返す点が異なる。

       ここでいう「文字」は「バイト」の意味なので、 これらの関数はワイド文字やマルチバイト文字では動作しない。

返り値

       strchr()  と  strrchr()  関数は一致した文字へのポインターを返し、もし  文字が見つからない場合は NULL を返
       す。終端のヌルバイトは文字列の一部と みなされ、c に '\0' が指定された場合には、これらの関数は  終端のヌル
       バイトへのポインターを返す。

       strchrnul()   関数は一致した文字へのポインターを返す。 文字が見つからない場合は、s の末尾のヌルバイトへの
       ポインター (つまり s+strlen(s)) を返す。

バージョン

       strchrnul()  は glibc バージョン 2.1.1 で初めて登場した。

属性

       この節で使用されている用語の説明については、 attributes(7) を参照。
       ┌──────────────────────────────────┬───────────────┬─────────┐
       │ インターフェース属性      │
       ├──────────────────────────────────┼───────────────┼─────────┤
       │ strchr(), strrchr(), strchrnul() │ Thread safety │ MT-Safe │
       └──────────────────────────────────┴───────────────┴─────────┘

準拠

       strchr(), strrchr(): POSIX.1-2001, POSIX.1-2008, C89, C99, SVr4, 4.3BSD.

       strchrnul() は GNU による拡張である。

関連項目

       index(3), memchr(3),  rindex(3),  string(3),  strlen(3),  strpbrk(3),  strsep(3),  strspn(3),  strstr(3),
       strtok(3), wcschr(3), wcsrchr(3)

この文書について

       この  man ページは Linux man-pages プロジェクトのリリース 5.10 の一部である。プロジェクトの説明とバグ報告
       に関する情報は https://www.kernel.org/doc/man-pages/ に書かれている。

GNU                                                2019-03-06                                          STRCHR(3)