Provided by: manpages-ja-dev_0.5.0.0.20221215+dfsg-1_all 

名前
wcsnlen - 固定長のワイド文字文字列の長さを求める
書式
#include <wchar.h>
size_t wcsnlen(const wchar_t *s, size_t maxlen);
glibc 向けの機能検査マクロの要件 (feature_test_macros(7) 参照):
wcsncasecmp():
glibc 2.10 以降:
_POSIX_C_SOURCE >= 200809L
glibc 2.10 より前:
_GNU_SOURCE
説明
wcsnlen() 関数は、 strnlen(3) 関数に対応するワイド文字関数である。 この関数は、s が指す文字列中のワイド
文字の数を返すが、 返されるのはワイド文字で最大 maxlen 文字までである (このパラメーターはバイト数ではない
点に注意)。 また、終端のヌルワイド文字 (L'\0') は含まない。 これを行う際には、 wcsnlen() は s が指すワイ
ド文字列の最初の maxlen 文字しか見ず、決して s+maxlen 文字を超えて文字列を 参照することはない。
返り値
wcsnlen() 関数は、wcslen(s) の値が maxlen より小さけれ ば wcslen(s) を返す。あるいは、s が指すワイド文字
列中の 最初の maxlen 文字に ヌルワイド文字が含まれていなければ maxlen を返す。
バージョン
wcsnlen() 関数は glibc バージョン 2.1 以降で提供されている。
属性
この節で使用されている用語の説明については、 attributes(7) を参照。
┌──────────────────┬───────────────┬─────────┐
│ インターフェース │ 属性 │ 値 │
├──────────────────┼───────────────┼─────────┤
│ wcsnlen() │ Thread safety │ MT-Safe │
└──────────────────┴───────────────┴─────────┘
準拠
POSIX.1-2008.
関連項目
strnlen(3), wcslen(3)
この文書について
この man ページは Linux man-pages プロジェクトのリリース 5.10 の一部である。プロジェクトの説明とバグ報告
に関する情報は https://www.kernel.org/doc/man-pages/ に書かれている。
GNU 2019-03-06 WCSNLEN(3)