Provided by: manpages-ja-dev_0.5.0.0.20221215+dfsg-1_all bug

名前

       wcpncpy - 固定長のワイド文字文字列をコピーし、その末尾を指すポインターを返す

書式

       #include <wchar.h>

       wchar_t *wcpncpy(wchar_t *dest, const wchar_t *src, size_t n);

   glibc 向けの機能検査マクロの要件 (feature_test_macros(7)  参照):

       wcpncpy():
           glibc 2.10 以降:
               _POSIX_C_SOURCE >= 200809L
           glibc 2.10 より前:
               _GNU_SOURCE

説明

       wcpncpy()  関数は、 stpncpy(3)  関数に対応するワイド文字関数である。 この関数は、src が指すワイド文字文字
       列から  dest  が指す  ワイド文字文字列に、終端のヌルワイド文字 (L'\0') を含めて 最大 n 文字をコピーする。
       ちょうど n 個のワイド文字が dest にコピーされる。 つまり、wcslen(src) の長さが n より小さければ、 dest が
       指す配列中の残りのワイド文字は L'\0' 文字で埋められる。 wcslen(src) の長さが n 以上ならば、dest が指す 文
       字列は L'\0' で終端されない。

       これらの文字列は重なっていてはならない。

       プログラマは、少なくとも n 個のワイド文字が入る領域を dest に確保しなければならない。

返り値

       wcpncpy()  は、最後に書き込まれたワイド文字へのポインター、 すなわち dest+n-1 を返す。

属性

       この節で使用されている用語の説明については、 attributes(7) を参照。
       ┌──────────────────┬───────────────┬─────────┐
       │ インターフェース属性      │
       ├──────────────────┼───────────────┼─────────┤
       │ wcpncpy()        │ Thread safety │ MT-Safe │
       └──────────────────┴───────────────┴─────────┘

準拠

       POSIX.1-2008.

関連項目

       stpncpy(3), wcsncpy(3)

この文書について

       この man ページは Linux man-pages プロジェクトのリリース 5.10  の一部である。プロジェクトの説明とバグ報告
       に関する情報は https://www.kernel.org/doc/man-pages/ に書かれている。

GNU                                                2019-03-06                                         WCPNCPY(3)