Provided by: manpages-ja-dev_0.5.0.0.20221215+dfsg-1_all 

名前
futimes, lutimes - ファイルのタイムスタンプを変更する
書式
#include <sys/time.h>
int futimes(int fd, const struct timeval tv[2]);
int lutimes(const char *filename, const struct timeval tv[2]);
glibc 向けの機能検査マクロの要件 (feature_test_macros(7) 参照):
futimes(), lutimes():
Since glibc 2.19:
_DEFAULT_SOURCE
Glibc 2.19 and earlier:
_BSD_SOURCE
説明
futimes() は utimes(2) と同じ方法でファイルのアクセス時刻と修正時刻を変更する。 違いは、タイムスタンプ
を変更するファイルを、 パス名ではなく、ファイルディスクリプター fd を用いて指定する点である。
lutimes() は utimes(2) と同じ方法でファイルのアクセス時刻と修正時刻を変更する。違いは、 filename がシンボ
リックリンクを参照している場合に、リンクの展開を行わず、代わりにシンボリックリンクのタイムスタンプを変更
する点である。
返り値
成功した場合は 0 が返される。エラーの場合は -1 が返され、 errno が適切に設定される。
エラー
エラーは utimes(2) と同じだが、 futimes() では以下のエラーが追加になっている:
EBADF fd が有効なファイルディスクリプターでない。
ENOSYS /proc ファイルシステムにアクセスできなかった。
lutimes() では以下のエラーが追加になっている:
ENOSYS カーネルがこの関数をサポートしていない。 Linux 2.6.22 以降が必要である。
バージョン
futimes() は glibc 2.3 以降で利用可能である。 lutimes() は glibc 2.6 以降で利用可能であり、
utimensat(2) システムコールを使って実装されている。 utimensat(2) はカーネル 2.6.22 以降でサポートされて
いる。
属性
この節で使用されている用語の説明については、 attributes(7) を参照。
┌──────────────────────┬───────────────┬─────────┐
│ インターフェース │ 属性 │ 値 │
├──────────────────────┼───────────────┼─────────┤
│ futimes(), │ Thread safety │ MT-Safe │
│ lutimes() │ │ │
└──────────────────────┴───────────────┴─────────┘
準拠
これらの関数はどの標準でも規定されていない。 Linux 以外では、これらは BSD でのみ利用可能である。
関連項目
utime(2), utimensat(2), symlink(7)
この文書について
この man ページは Linux man-pages プロジェクトのリリース 5.10 の一部である。プロジェクトの説明とバグ報告
に関する情報は https://www.kernel.org/doc/man-pages/ に書かれている。
Linux 2017-09-15 FUTIMES(3)