Provided by: manpages-ja-dev_0.5.0.0.20221215+dfsg-1_all bug

名前

       cacheflush - 命令キャッシュやデータキャッシュの内容をフラッシュする

書式

       #include <asm/cachectl.h>

       int cacheflush(char *addr, int nbytes, int cache);

説明

       cacheflush()   は  addr  から (addr+nbytes-1) の範囲のユーザーアドレスに対応する 指定されたキャッシュをフ
       ラッシュする。 cache には以下のいずれかを指定する:

       ICACHE 命令 (instruction) キャッシュをフラッシュする。

       DCACHE 変更があったキャッシュラインをメモリーに書き戻し、無効にする。

       BCACHE (ICACHE|DCACHE) と同じ。

返り値

       cacheflush()  は成功した場合は 0 を、失敗した場合は -1 を返す。エラーが検出された場合は errno  にエラーが
       指示される。

エラー

       EFAULT addr から (addr+nbytes-1) の範囲のアドレスの全てまたは一部が アクセス可能ではない。

       EINVAL cache パラメーターが ICACHE, DCACHE, BCACHE のどれでもない。

準拠

       この  Linux 特有のシステムコールは MIPS ベースのシステムでのみ有効である。 移植を意図したプログラムで使用
       すべきではない。

バグ

       現在の実装では、引き数 addrnbytes は無視される。そのため、 常に全てのキャッシュがフラッシュされる。

この文書について

       この man ページは Linux man-pages プロジェクトのリリース 3.79 の一部 である。プロジェクトの説明とバグ報告
       に関する情報は http://www.kernel.org/doc/man-pages/ に書かれている。

Linux                                              2007-05-26                                      CACHEFLUSH(2)